入り身一足でポイントをずらせ!/合気道稽古日誌2月25日
この日の稽古は交遊のある他道場の方々と合同稽古でした。
他道場の方と一緒に稽古をするのは初めての経験でしたので、大変有意義な時間となりました。
他道場の合気道は普段私が教わっていることと考え方が異なるところもあり、多様な側面を見せてくれたからこそまた合気道の深さを理解できました。おもしろいです。
学んだこと(前半)
- 横面打ちから力を抜く練習
学んだこと(後半)
- ぶつかるとは何か?
- 入り身一足とは?
感想
前半はT先生(私の先生)からの稽古でした。 稽古相手もなるべく他道場の方にお願いをしたのですが、皆さん袴……というかこの日の稽古、白帯私だけ……
諸先輩方から胸をお借りしての稽古でした。
前半はT先生からいつもどおり、力を抜くために横面打ちをさばいた後にやわらかく手の力の方向を変えて崩し、各技に入っていくという力の使い方の稽古でした。
後半は他道場の先生による、ぶつかりをしてからの優位な姿勢のとりかたといったところからスタートしたように思います。
相手が片手をとりにきたときに、力を抜いて腕をとらせ、そのときにお腹の力で跳ね返すようなイメージの稽古からスタートです。
これは一度、ぶつかりをお腹で返すという稽古でした。 初めての経験なので、ぶつかったときに少し肘を張ると相手のみぞおちに入るのですが、それはあくまでも予備の形で、半身のままお腹の力で返すことを意識することが大事だったようです。
そこから、一教の練習になったのですが、そのときに入り身一足をするようにと教わりました。
相手が一番力を入れてくるタイミング(剣でいえば、振り下ろしを狙っているタイミング)の少し前、つまりここが一足分前に踏み込んで力がMAXになる状態の手前に入ることで、力をでなくして、かつ自分は半身で一番力が込められる状態をつくれということでしょうか。
かなり難しい内容で、相手が吹っ飛ぶ映像をみたことがあるのですが、その現象の理屈が少しだけ見えたように思います。
ほんのすこーしですよ(すみません)
そのあと、T先生と他道場の先生が食事中にお話をされていたときにおもしろい話が聞こえてきました。
ひとりの先生は「上手な人や初級の人などいろいろな人すべてに合うような稽古をするのがなかなか難しい」という話をされると、もうひとりの先生は「私は私の理想の合気道を研究しているような感覚を持っています。つまり道場生は私にとって合気道のための研究材料といったら失礼ですが、そのような感覚をもっています」 ということでした。
どちらがどうという話ではないのですが、いろいろな考え方を持ったうえで同じ合気道をしていることを感じられたおもしろい1日でした。
ありがとうございました。